ホテル予約サイト世界一「booking.com」でライバルと差を付ける「写真掲載術」
ホテルや旅館を経営されてる方で、「booking.com」に掲載してる方は多いと思います。また海外旅行が好きな方は「booking.com」を利用される方も多いと思います。
今回はそんな宿泊予約サイトの王様「booking.com」について、何がどれだけ凄いのか?またインバウンド対策として宿泊施設を掲載する際に最も重要な「写真」について、利用者に選ばれるための施策をお伝えします。
目次
「booking.com」とは
世界で最も使われている宿泊施設予約サイト
Booking.comの日本法人、ブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社によると、2019年4月の時点で、Booking.comは、延べ30億人以上のチェックイン数を達成したと発表しました。30億人と言われても、あまりピンとはきませんが、とにかく我々は世界一の宿泊予約サイトだと宣言しております。
それが、自他ともに認めるものである証拠を、これまた世界最大の旅行プラットフォーム「トリップアドバイザー」が発表しています。
「トリップアドバイザー」とは、ホテルや旅行に関する情報や口コミと、各宿泊予約サイトの価格比較を提示するサイトで、世界最大の閲覧数(利用者数)を持っています。なんとその数、毎月4億9,000万人の訪問者とのこと。流石世界一です。
その世界一の旅行口コミ比較サイト「トリップアドバイザー」が日本向けに発表した「インバウンドレポート2019」の中に、”全世界における各旅行サービスのアクセス数”という項目があり、図が提供されています。
それがこちら。

「トリップアドバイザー」が、私こそが王様宣言をしていますが、「トリップアドバイザー」は比較サイトですので、そこから下のデータにある予約サイトに注目してみます。すると、Booking.comが圧倒的なアクセス数があり、民泊の「Airbnb」が続いていますが、アクセス数では半数以下なのが伺えます。
さらに、日本では有名な「Jalan(じゃらん)」ですが、世界ではあまり使われていないのがわかります。
以上のことから、世界で最も使われている宿泊施設予約サイトは「Booking.com」であるとお分かり頂けると思います。
日本国内の掲載室数
先程のブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社の発表によると、日本国内のBooking.comへの掲載室数は、94万室以上、民泊室数4万6千室以上。北海道の宗谷岬から、沖縄の西表島まで網羅し、世界の旅行先ランキングでは、2016年より3年連続8位とのことです。

もっと詳しい情報はこちら。
宿泊施設のインバウンド対策では、そんな世界一の「Booking.com」を使わない手はありません。ただ、世界一の利用者数ってことは、もちろん競争も激しくなります。そこで、ユーザーが宿泊施設を決める要素で最も重要な要素の一つ、「写真」について、「Booking.com」のガイドラインを説明しながら、ライバルと差を付けるテクニックを次にご紹介いたします。
「booking.com」の写真掲載術
推奨写真サイズ
まずは、ガイドラインにある推奨写真サイズについてです。
ガイドラインによると、
「写真の推奨サイズは1280×900ピクセル(1.15メガピクセル)ですが、高画質であるほどユーザーの参考になります。」
と書かれているページがあるのですが、他のページでは、
「高画質(2048 x 1080ピクセル以上、できれば4000×3000ピクセル以上)の写真をご使用ください。アップロードできる写真1枚の最大容量は19MBです。」
と書かれています。
少し混乱しますが、
「高画質であるほどユーザーの参考になる、できれば4000×3000ピクセル以上。」
という解釈で良いかと思われます。写真1枚の最大容量19MB以内とありますが、あまり大きな画像は読み込みに時間がかかる危険も考慮しなければいけませんので、ある程度の高画質が担保されれば、それほど大きなサイズにしなくても良いと思います。
推奨写真枚数
次に、写真枚数についてですが、ガイドラインにはこう書かれています。
「すべての客室タイプと設備・サービスの写真を掲載し、ゲストをわくわくさせるような宿泊施設の特徴や詳細も紹介しましょう。この理由から、当サイトでは24枚以上の写真を掲載する事をおすすめしています。」
実際の掲載数をチェックしてみると、施設の規模や種類によると思いますが、概ね30枚以上掲載しているところが多く、最大掲載枚数は45枚のようです。
ユーザーにとって好ましい写真

次に、ユーザーにとって好ましい写真についての記述です。
booking.comのガイドライン(ヘルプ)には、別荘などのバケーションレンタルタイプ、家族連れ向けのタイプなど、タイプ別にどんな写真が良いかアドバイスしていますが、共通項が多く存在します。まとめると以下になります。
- デジタルカメラの使用推奨(スマートフォンでも良い性能のカメラであれば可)
- 横構図の写真推奨
- booking.comが自動でクロップ(写真を切り抜く)した時、おかしくならないよう、被写体(見せたい所)は中央にくるような写真が良い
- 100-160cmの高さから撮影し、なるべくどの写真も同じ高さで統一感を持って
また、撮影箇所については以下の通りです。
- 施設、設備などが多くある場合、なるべく多くの写真を撮りましょう
- 宿泊施設の雰囲気と想いが表れている写真
- 部屋全体がみえるよう、部屋の角から撮った写真
- ユニークな特徴
- 照明は付けた状態で、部屋は充分に掃除し、きれいな状態で
- 窓からの景色が見えるように
- 宿泊施設のエントランス写真
- 宿泊施設のある通りと外観の写真
登録が好ましくない写真
また、好ましくない写真の例もあります。
- 解像度が低く、粗い写真
- ピントのボケた写真
- 過剰に演出された写真
- コラージュ写真
- イラストやロゴ入りの写真
- 歪んでいる写真、傾いている写真
- 人の写り込んだ写真
- ヌード写真
- 鏡や窓に人が写り込んでる写真
- テレビが付いている写真
- 日時の特定が可能な写真(時計が映り込むなど)
- 極端な広角写真
- 極端に高い位置、低い位置からの写真
- 過度に暗い、または明るい写真
- 白黒写真
これらを守りながら、魅力ある写真を掲載することが、予約確定への近道と言えます。
もっと詳しく知りたい方はbooking.comのヘルプへ。
新機能「360度パノラマ写真」が登録可能
今なら差がつく「360度パノラマ写真」
ただ、先述の写真掲載は、多くのライバルが基本的に行っていることです。もっと差をつけたい場合は、booking.comの新機能「360度パノラマ写真」を活用できます。まだ、それほど導入している施設も少ないので、差を付けるには、今が絶好のタイミングとも言えます。下の写真のように、目立つ場所に掲載されているので、ページ訪問者の目にも留まりやすくなっています。

「360度パノラマ写真」をクリックすると切り替わり、 「360度パノラマ写真」 をマウスで動かせるようになります。

ストリートビューのように、ぐるっと360度見渡せる施設写真は、ユーザーに部屋の魅力と安心感を瞬時に伝えることができ、成約率の向上が大いに見込まれます。
実際の「360度パノラマ写真」掲載例
では、現在いち早く「360度パノラマ写真」を導入している国内外の施設ページをいくつかご紹介致します。名前をクリックすると各ページに飛びますので実際にチェックしてみて下さい。(PC対応。スマートフォンでは未対応です。)
部屋の360度写真だけでなく、外観も360度写真を掲載することで、周辺の様子から場所の詳細が伝わるメリットもあります。これなら迷うかも?という旅行者の不安も解消できます。
「booking.com」と「Googleマイビジネス」の連携
また、世界中で使われている「booking.com」ユーザーの多くは、ほぼ間違いなく「Google」ユーザーでもあると思われます。彼らが「booking.com」で気になった宿泊施設をGoogleで検索してみることは大いに考えられます。
その時、閲覧されるのが「Googleマイビジネス」ですので、マイビジネスの充実も合わせて行うことが、集客力の大きな向上に繋がります。
「booking.com」にも「Googleマイビジネス」にも使える360度パノラマ写真の導入に興味のある方はヒラガナ360へお気軽にお問い合わせ下さい!